セミナー構築アドバイザー、マイルストーンの水野浩志さんのメルマガ、
「 1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」にて、過剰な名刺演出についての記事がありました。素晴らしい内容でしたので、ご本人にお願いして全文掲載させていただくことにしました。
↑水野さんのメルマガ、読みやすくてためになる!かなりいい感じです。ぜひどうぞ。
●名刺がスキャンできない......私は本当に整理整頓が苦手でして。
名刺についても、頂いては、ポイポイと名刺箱に入れておきっぱなしで、きちんと整理が出来ていないんですよね。
で、最近ドキュメントスキャナというやつを買いまして、それで未整理状態だった名刺を一気に整理してやろうと思いまして。
最近のスキャナは精度が上がっているようで、名刺を読み込むと、勝手に住所やら電話番号やらを自動認識して読み取ってくれるようで。
これは楽ちんだ、と思って早速整理作業を始めたんですが、早々に頓挫してしまいました。
というのも、変わり種の名刺が多すぎるんですね。
サイズが普通の名刺と違っていて上手く読み込めなかったり、手書き名刺でスキャンしても文字が読み取れなかったり、透明な名刺で、まともにスキャンできなかったり......
結局、スキャンできるものと出来ないものにより分け作業をする手間や、読み込んだ文字に間違いがないかどうかをチェックしたりする作業を考えたら、地道に手打ちで入力していくのと、あまり変わらないかも、ということになってしまいました。
結構期待して買ったんですけどね、このドキュメントスキャナ。
期待された使い方が出来ず、とっても残念であります......
●その形には意味がある最近、巷では、名刺に工夫をして印象づけましょう、ということを薦めている方たちがいらっしゃるようです。
確かに、名刺交換の場というのは、今後の自分のビジネスが生まれるかどうかの一番大事な場面であることは間違いないでしょう。
しかし、自分自身を印象づけようとする気持ちが強すぎるあまり、名刺本来が持つべき機能を大きく逸脱してしまっているものもかなり見受けられます。
そもそも名刺とはいったいなんのためにあるものなのでしょうか。
名刺とは、自分の氏素性をコンパクトなサイズで明らかにするもの。
そこまではおそらく皆さん理解されているのではないかと思います。
しかし、名刺は併せて
■自分が関わる個人の情報を一元管理する際の最小物理単位である、ということも、忘れてはならないのではないでしょうか。
そして、物理スペースでの情報管理の原則は、
■サイズ等の規格を統一するということが重要になります。
名刺も物理的な情報管理ツールとしての特色を持つものでありますので、一応サイズも91mm×55mmと規格のようなものが決まっているんですね。
このサイズに合わせて、名刺を整理する用具が創られていることを、鑑みても、このサイズから逸脱するような名刺を配るというのは、管理する側からすると、非常に迷惑なことになると思うんですよね。
また、個人情報を管理する、という点で言えば、片面の中に会社名・肩書き・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレスといった情報をまとめて印刷しておく、ということも重要なポイントでしょう。
いざ連絡をしよう、とするときに、連絡先がどこに書いてあるのか解らず、またその名刺がやたら折りたたまれているもんだったりすると、もう、連絡する気すら、途中で薄れてしまいます。
いや、別に私は名刺に工夫をするな、とは言いません。
私自身、相手に印象が残るような名刺を作るために、企業当初はさんざん工夫をしていましたから。
しかし、名刺が持つ本来の機能を逸脱するのは違うのだろうな、と思うんです。
名刺を工夫するのは、上に挙げた2点、サイズと情報の集約というこの最低基準ラインを守った上で行うことが、重要なのではないかと思うんですよ。
もしあなたが、上記の基準から大きく逸脱している名刺を配っていたとしたら、ひょっとすると、もらった相手は迷惑しているかもしれませんよ。
●まとめ~名刺を作るときは、最低基準ラインを守った上で工夫しよう!さて。変わり種名刺について、もう少し踏み込んで考えてみましょう。
私自身、仕事柄独立企業を目指している方たち、またはすでに起業しているひとりビジネスの方たちと名刺交換をする機会がよくあります。
だから、先にもお話したとおり、変形名刺をもらうことも結構な頻度であります。
しかし、その変わり種名刺を見て、その人から受ける印象は両極端に別れるんですよね。
それは何かというと
■この人は相手のことを思いやれる人間かどうかということ。
例えば、名刺に点字が入っているもの。
こういう名刺は、素晴らしいな、と思うんですよね。
受け取る相手が目の不自由な方でも、きちんと自分の情報を伝えることが出来る、という点で、受け取る相手のことを考えているなあ、と思って、好感を持つんですよね。
しかし、意味なく変形している名刺をもらうと、とたんに後々の管理の面倒さを感じて、イラッとしてしまうんです。
私、結構短気で器の狭い人間なものですから。
また、2つ折り名刺、4つ折り名刺も、印象が大きく別れますね。
心証が良いのは、受け取った人を楽しませるようなことが書かれているもの。
ついつい引き込まれて読んでしまい、その人に興味や好奇心がわいてくるようなものは、名刺として受け止めなければ、心穏やかに、かつ好意的に受け止めることが出来ます。
心証が良くないのは、ただの売り込みのオンパレードのようなもの。
ひょっとすると、名刺を工夫しなさいと言っている人が
「ただパンフレットを渡すと捨てられてしまいますが、名刺だとなかなか捨てられませんから、パンフレットを名刺にすると良いですよ」
なんてことを教えているのかもしれません。
なんて姑息な小手先テクニック。
でも、こんな小手先テクニックを、なんの考えもなく実践してしまうと痛い目に遭うことでしょう。
なぜなら、そんな名刺を受け取った側としては、名刺としても使い勝手が悪い上に、捨てる訳にも行かないのを押しつけられたということになる訳ですから。
これは心証悪くなりますよね。
名刺箱を見るたびに、その整理に困る名刺が出てきて、それを見るたび、
「こんなややこしいもん渡しやがって。こんなやつから何も買うもんか!」
って、思われているかもしれません。
つまり、何が言いたいかというと、名刺を工夫するならするで、
★名刺をもらった相手のことをどこまで考えるかということを、追求して欲しいんです。
私の名刺は、ごく普通のもの。
サイズは一般的な55mm×91mm。
片面に個人情報を集中させ、裏面には自分のやっている仕事を一覧にして載せています。
それだけです。
でも、工夫をしているところは2点あります。それは
・顔写真を入れていること。
・年月日を記入できる欄を作っていること。
私も沢山名刺をもらうので、この名刺の持ち主って誰だったかな、と解らなくなることがあります。
ですから、顔写真を入れておき、ああこの人だったか、と思いだしてもらいやすくしています。
また、この名刺をいつもらったかと言うことも、ついつい忘れてしまいがちになるので、そういった情報も気軽に管理してもらえるよう、年月日を記入する欄を表面に設けています。
この2点は、両方とも、
★名刺を受け取った相手に対しての配慮の工夫です。
ささやかな工夫かもしれませんが、その工夫は、自分をアピールするためでなく、相手を思いやることに使っているんです。
もし、名刺で自分をアピールするのであれば、こういったように、自分の仕事や実績をアピールする前に、
★いかに自分が相手のことを思いやれるかということをアピールする方が、絶対に後々の仕事に効いてくると思うんですよ。
誤解のないように言っておきますが、私は変わり種名刺を完全に否定している訳ではないんです。
名刺と称しながら、形を大きく逸脱し、名刺の機能を果たさないものを名刺として配っているということが問題だ、といっているんですね。
だから、もしあなたが、工夫を施した変わり種名刺を使っていて、これを継続して使っていきたいとしたら、それでも良いでしょう。
ただ、もう一つだけお願いしたいことがあります。
それは何かというと、55mm×91mmのサイズの、ごく普通の名刺も作っておいて、名刺交換の時には変形名刺と併せてその名刺を
「管理しやすい名刺はこちらになります。ご一緒にどうぞ」
と一言添えて渡してあげてほしいんです。
そうすれば、今回私が体験したようなイライラも誰も経験することがなく、八方丸く収まるでしょう。
これはまさに、受け取った人に対しての気配りですから。
是非、前向きに検討してみて下さいね。
(ここまで)
何事もやりすぎはいけませんね。
名刺の工夫について、一生懸命考えるのはいいんですが、それが相手を無視しての自己満足になってしまうと、全く意味をなさないどころか、人間としてどうか?と思われてしまう可能性がある、ということです。
自戒を含めてですが、少し振り返ってみてはいかがでしょうか?
そうそう、これって以前、
平野さんのセミナー記事でも書かせていただいたことと同じ視点ですね。ビジネスも結局人との関わりですから、相手を思い遣ることが第一です。